トルコリラがFXで人気の理由と賢い運用法

今、トルコリラの人気が投資家の間で最高潮に達しています。

注目となったのは、なんといっても高い金利。トルコの政策金利は50%(2024年11月時点)で、まさに高金利通貨の筆頭と言えます。

そこで今回は、トルコリラ投資の魅力と賢い運用方法、そしてトルコリラ投資に最も適したFX業者はどこなのかを見ていきたいと思います。

トルコリラを始める理由

歴史的安値にあるリラ/円

現在、トルコリラ/円は4~5円前後と、過去から見て歴史的な安値圏で推移しています。2017年のレートは30円台でしたが、2018年には20円台に、さらに2024年には4円台と過去最高安値を記録しています。

これは、米国がトルコに対し制裁関税を課したことに起因するもので、世間では「トルコショック」と呼ばれています。

その後も、トルコ国内のインフレ率上昇などによりリラ安が続き、現在に至っています。

高い金利で毎日もらえるスワップポイント

トルコの政策金利は50%(2024年11月時点)。超低金利が続く日本とは大きな差があります。

「なんだぁ、日本にいてもお金なんて貯まんないなぁ」と嘆いている場合ではありません。この大きな金利差を活かして、より多くのスワップポイントを得られるチャンスなんです。

スワップポイントとは、二国間の金利差から得られる利益のこと。例えば、日本円のような低金利通貨を売って、トルコリラのような高金利通貨を買うと、両通貨の金利差額を受け取ることができるのです。

スワップポイントはFX業者によって異なりますが、例えば 1日分のスワップポイントが20円の時にトルコリラ/円を1万通貨買って、ポジションを保有し続けると、1ヶ月で600円、1年で7,300円のスワップポイントを受け取ることができるのです。

ただし、両通貨の金利差が将来にわたって縮小または逆転した場合には、受け取り金額も縮小したり、逆に支払いへと転ずる可能性があるので、ご注意ください。

少ない資金から始められる

現在4円台前後で推移するトルコリラ/円(2024年11月)。100円以上で推移する米ドル/円やユーロ/円などと比べるとかなり低いレートとなっています。

ここで注目なのが、最低必要証拠金。FXでは、取引に最低限必要な証拠金はレートをベースに算出されます。例えば、1千通貨で取引する場合、米ドル/円だと4,400円必要なのに対し、トルコリラ/円だと700円なんです。

このように少ない資金から始められるトルコリラ/円の投資は、初心者にもお勧めです。

トルコの成長力に期待  

トルコの国内総生産は(GDP)は、8,511億ドルと世界19位(2017年)。その地位的優位性を活かして、ヨーロッパや中東諸国への輸出を年々拡大しています。さらに、総人口の半数が32歳以下と若者が多く、労働人口にも恵まれています。これらの要因から、今後もトルコの経済成長が期待できます。

投資家から根強い人気

高い金利とスワップポイントなどにより、投資家から絶大な人気を博しているトルコリラ。

2014年ごろから日本のFX業者も取り扱いを始めて、2018年には通貨ペア別取引高で人気の南アフリカランド/円を抜き、2019年7月には全65通貨ペアの中で7位にまで上昇してきています。まさにうなぎ上りの人気と言えます。

トルコリラのかしこい運用法

低レバレッジでロスカット回避

本来、FXの醍醐味はレバレッジを効かせて資金効率のいい取引ができることですが、高金利通貨においては、せいぜい2、3倍のレバレッジがおすすめ。

低いレバレッジで運用することで、急激な相場変動によりレートが大きく下落した場合でも、ロスカットを避けられるのです。

ロスカットとは、一定以上の損失を出さないための強制決済のことで、FX業者が定める証拠金維持率を下回った時に執行されます。ロスカットは、当然元本を減らすことを意味します。

しかし、低レバレッジの取引では、証拠金維持率を落とすことなく、安全なトレードが可能なのです。

これが、スワップポイントを継続して得られることにつながります。

このような心配をせずに安心して長期運用できることは、低レバレッジ取引の最大のメリットと言えます。

じっくり長期運用

トルコリラ/円という金利差の大きい通貨ペアで運用する場合、より多くのスワップポイントが毎日もらえることになります。

それに加えて、低レバレッジでの取引では、ロスカットや追証の心配もないので、じっくり長期的に運用して、スワップポイントをもらい続けるのがかしこい運用方法。

たとえ含み損を抱える場面でも、長い間保有していたらスワップポイントでカバーしちゃうことができるんです。

もしも、数年間使う予定のない余裕資金があるのであれば、定期預金なんかにしておくよりも、よっぽどお得ですね。

ただし、ポジションをほったらかしにするのではなく、定期的にレートチェックを行うことも重要です。

外貨預金との違い

手数料が安い

手数料は、FXと外貨預金との大きな違いです。外貨預金の場合、トルコリラ/円の取引に必要な手数料は、片道50銭〜1円、往復だと1〜2円になります。これに対して、FXにおいて手数料といえるスプレッドは業者によって異なるものの、1.5銭前後。

例えば、トルコリラ/円を1万通貨保有した場合、FXのスプレッドは150円なのに対し、外貨預金では1〜2万円の手数料を取られることになります。ぜんぜん違いますね。

もしもの時の資産

万が一、銀行やFX業者が破綻した場合の時の資金保証にも違いがあります。

FXでは、信託保証という制度により顧客の資産と業者の資産は区分して管理されているため、破綻時にも資産が保証されることになります。

これに対して、銀行にも本来1預金者あたり1,000万円までを保証するペイオフ制度があるのですが、外貨預金はこの対象外なのです。つまり、銀行の破綻時には外貨預金の資産は保証されることがありません。

トルコリラを扱うFX業者を比べてみよう

ここまで、トルコリラ/円を運用する理由と、運用方法などを見てきました。

では、いざ運用したいという時、どのFX業者を選べばいいのでしょうか。

トルコリラ/円を取引できる主なFX業者の一覧をまとめてみました。

スプレッド

(リラ/円)

スプレッド

(米ドル/円)

取引単位
GMO外貨3.0銭0.2銭1千通貨
外為オンライン6.0銭1.0銭1千通貨
トレイダーズ証券1.6銭0.2銭1千通貨
インヴァスト証券1.5銭0.3銭1千通貨
ヒロセ通商1.5銭0.2銭1千通貨
GMOクリック証券1.7銭0.2銭1千通貨
セントラル短資0.8銭0.2銭1千通貨

高いスワップポイントがもらえて、少額資金からも始められるトルコリラは、今がチャンスです。ここまで見てきたことを踏まえて、賢く運用してみてください。