海外のFX業者などを通じてFXをする場合、MT4やMT5は必須と言っても良いほど利用されているツールです。
今回は、そんなMT4・MT5の日本時間表示のやり方についてお伝えします。
FX初心者の方などは日本時間が表示されないなど、混乱してしまうことも多いと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
MT4・MT5はデフォルトだと日本時間表示はされない
デフォルトの状態のMT4・MT5では、日本時間が表示されない設定となっています。
初心者の方の多くは、最初にこの時間差によって混乱してしまうのではないでしょうか。
MT4やMT5の表示されている時間はニューヨーク市場の時間が基準になっているのでGMT+2(サマータイム中はGMT+3)の時間で表示されています。
そのため、日本時間(GMT+9)とはずれています。
GMTとは?
ここで出てきたGMT(Greenwich Mean Time)というのはグリニッジ標準時間という世界の標準時間のことです。
時折「GMT+9:00」など日本から送る送信メールに記載されていることがあると思いますが、それはグリニッジ標準時間から日本が9時間進んでいるという意味を指します。
日本時間を確認する2つの方法
時差をアナログに計算する
MT4・MT5では、ニューヨーク市場の時間を基準とした時間表示が設定されています。
単純にGMTの差を計算したいところですが、ここで若干分かりづらくなってしまう要因として挙げられるのが、欧米はサマータイムが導入されているところです。
このサマータイムが導入されている関係で、日本の時差の計算は以下のようになります。
夏時間:3月中旬〜11月上旬(サマータイム期間中)
夏時間はMT4表示時刻(GMT+3)から6時間プラス=日本時間
冬時間:11月上旬〜3月中旬 (サマータイム期間外)
冬時間はMT4表示時刻(GMT+2)から7時間プラス=日本時間
上記のような計算になります。
計算自体はそんなに複雑ではないものの、慣れるまでは結構頭を混乱させることになるでしょう。
日本時間表示用のインディケータを取り入れる
今回おすすめしたいのは日本時間表示用のインディケータを取り入れるやり方です。
表記ごと日本時間に変えてしまうというのが一番シンプルで分かりやすいと思います。
元々MT4やMT5自体に日本時間表示にする機能はないので、インディケータを取り入れる必要はありますが、手順通りにやっていただければ5分もかからずに日本時間をMT4やMT5に表示させることが出来るようになります。
MT4とMT5ではそれぞれ利用できるインディケータは違うのでこれから順番に手順をご紹介します。
ちなみに、スマホアプリでMT4やMT5を使っている場合は日本時間表示のインディケータなどは使用できないので注意してください。
その場合はアナログで計算することに慣れるようにしましょう。
MT4用の日本時間表示用インディケータ
ではまずMT4用のインディケータからご紹介します。
MT4で使用するのは『JPN_Time_SubZero』という日本時間表示用のインディケータです。
MT4の日本時間表示にするインディケータは色々とありますが、このインディケータはシンプルですぐに導入しやすいものになっています。
それでは手順を紹介します。
- まずはダウンロードします。
URL:http://u3.getuploader.com/mt/download/144/JPN_Time_SubZero.mq4
上記のURLに飛びます。
ダウンロードボタンは少しわかりづらいですが、下部にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。 - インジケータファイルをMT4のフォルダに移動しましょう。
まずはMT4を起動し、画面の左上の「ファイル」の中の「データフォルダを開く」をクリックします。
その後、「MQL4」のフォルダを開いて「indicators」の順にクリックしましょう。
ここにダウンロードした「JPN_Time_SubZero」を移動します。
無事にファイルを移し終えたらMT4を再起動します。 - 再起動してPN_Time_SubZeroを作動させる
再起動されたら「ナビゲーターウインドウ」から「インジケーター」を開き、そこに出てくる「JPN_Time_SubZero」をクリックしましょう。 - 設定する
最後にここで設定を行います。
基本ほとんどがデフォルトですが、3つだけパラメータを変更します。
「UseLocalPCTime」はtrue
「HOUR」はtrue
「MINUTE」はtrue
この3つだけです。
ここまでを実施することで、晴れてチャート上で日本時間が表示されるようになります。
MT5用の日本時間表示用インディケータ
MT5では『FXmt日本時間、MT5版』というインディケータを使用します。
このインディケータは非常に簡単で、設定不要かつインストールするだけで実際に動くインディケータになっています。
それでは手順について紹介します。
- ダウンロード
まずは、『FXmt日本時間、MT5版』をダウンロードします。
URL:https://indicatortank.fxmt.co/jpn_spread/#tyuui
上記のURLに飛んだら「無料-MT5版」をクリックしてその後「Checkout」をクリックします。確認画面に移ったら、メールアドレスと名前を入れる箇所があるので入力し、終わったら「無料ダウンロード」をクリックします。上記の作業で入れたメールアドレス宛にダウンロードリンクがついたメールが来るので、開封したらリンクからダウンロードを開始しましょう。 - zipファイルを解凍する
ダウンロードが完了したらzipファイルを解凍しましょう。
解凍した中を確認すると、・FXmt日本時間.ex5
・初心者向けFAQ.txt
・必読.txtの上記3点のファイルが入ってます。 - インディケータをMT5のフォルダに移動する
MT5を起動して、画面の左上の「ファイル」の中の「データフォルダを開く」をクリックします。その後、「MQL5」のフォルダを開いて「indicators」を開き、その中の「Examples」を順にクリックしましょう。ここに先ほどダウンロードした「FXmt日本時間.ex5」を移動します。無事にファイルを移し終えたらMT5を再起動します。 - 再起動すると日本時間表示のインディケータが反映されている
再起動したらチャートの右下に「日本時間」がグレーの文字で表示されるので、そこをクリックすると日本時間が表示されるようになります。
まとめ
ここまでMT4・MT5の日本時間表示についてお伝えしてきました。
インディケータを使えば簡単に日本時間表示にできることが分かったかと思います。
今回紹介したインディケータは、設定方法なども特につまづいてしまうようなところもないため、すぐに取り入れることができます。
ニューヨーク市場の時間から逆算して割り出すのが面倒な方や、FXに不慣れな初心者の方などは試してみると良いと思います。
日本時間を意識してMT4やMT5でトレードを行いたいという方はぜひ試してみてください。