今週のドル円の相場感想速報まとめ【2021年6月28日~7月2日】
今週のドル円相場は、週初110.75で寄り付いた後、下記のような要因で週間安値110.42まで下落しました。
これは、下記のようなネガティブなファンダメンタルズが影響したと考えられます。
- 米5月PCEデフレータが市場予想を下回ったことによるインフレ懸念の後退
- 米長期金利の低下圧力
- 本邦輸出筋による四半期末を控えたドル売り圧力
- 貴金属市場の下落を背景としたリスク回避の円買い圧力
などが重石となり、週間安値110.42まで下落しました。
しかし、下記のようなポジティブなファンダメンタルズが影響し、111.66まで急伸しました。
- 米6月ADP雇用統計の力強い結果
- 米5月住宅販売保留指数の良好な数字
- 四半期末ロンドンフィキシングに向けてのドル買い圧力
- 米当局者による相次ぐタカ派的発言
- 堅調な米主要株価指数や原油先物価格を背景としたリスク選好の円売り圧力
- 直近高値突破に伴う短期筋のロスカット
- 米新規失業保険申請件数の良好な結果
- 米下院による7150億ドル規模のインフラ投資計画法案の可決報道
などが支援材料となり、約1年3ヵ月ぶり高値となる111.66まで急伸しました。
もっともその後は、
- 米6月雇用統計で平均時給が市場予想を下回ったこと
- 米3連休を前にポジション調整圧力が強まったこと
- 米早期テーパリング観測が幾分後退したこと
などが重石となり、結局109.70近辺での越週となっています。