今週のドル円の相場感想速報まとめ【2021年6月14日~6月18日】
今週のドル円相場は、週初109.64で寄り付いた後、約2ヵ月半ぶり高値となる110.82まで急伸しました。
これは、下記のようなポジティブなファンダメンタルズが影響したと考えられます。
- 声明文から「コロナ禍による危機が米国経済の重石になっている」との文言が削除されたこと
- パウエルFRB議長の「インフレはFRBの予想以上に上昇し続ける可能性がある」「インフレ期待が過度に上昇すれば金融政策を調整する用意がある」という発言
- ドットチャートで2022年の利上げ予想者が前回3月時の4名から7名に増加したこと
- 2023年の利上げ予想者も前回の7名から13名に増加したこと
- 参加者の過半数が2023年までに計2回の利上げを予想したこと
- 米早期テーパリング観測が再燃したこと
などが支援材料となり、約2ヵ月半ぶり高値となる110.82まで急伸しました。
一方で、下記のようなネガティブなファンダメンタルズが影響し、結局110.20近辺まで押し下げられての越週となっております。
- 過剰流動性相場の逆流を意識したリスク回避的な円買い圧力
- 米経済指標の冴えない結果
- 米長期金利の急低下
などが重石となり、結局110.20近辺まで押し下げられての越週となりました。