XMで、
- 両建て
- スキャルピング
をすることはできるのでしょうか?
この記事では、XMでの両建てとスキャルピングについて、注意点も踏まえて詳しく解説していきます。
目次
スキャルピングとは?
数分以内で「エントリ→クローズ」するトレードのことを「スキャルピング」と言います。
スキャルピングには以下のような特徴があります。
ロスカット(強制決済)されにくい
かなり早く決済するわけですから、相場があまり変動しません。ロスカット(強制決済)とはほぼ無縁でいられるはずです。
やる気が続きやすい
1回あたりの利益は小さいものの、すぐに結果が出るのでモチベーションが継続しやすいです。
上手な投資家のなかにはスキャルピングをメインにしている人がたくさんいる
「テクニカル分析のノウハウを確立していれば、スキャルピングが最も効率よく稼げる」と語るプロトレーダーも少なくありません。
XMでスキャルピングは可能か?
XMはスキャルピングOKの海外FX業者です。
XMに限らず、多くの海外FX業者はスキャルピングを許可しています。
ただし、自動売買システムを使って極端な速度のスキャルピングを行えば、何らかのペナルティが発生するかもしれません(これはどのFX業者でも大体一緒です)。
※「自動売買システムによるスキャルピング」そのものは禁止されていません。
ちなみに、国内FX会社に関してはスキャルピングをNGとしているところが多いので覚えておきましょう。
XMでのスキャルピングでは「ゼロ口座」を利用すべきか?
XMでは「ゼロ口座」という特殊な口座を作ることが可能です。
スプレッドが非常に狭いので、繰り返しトレードする事になるスキャルピングトレーダーをターゲットにしている口座だと思います。
ただ、「本当にゼロ口座でスキャルピングをすべきなのか」という点については一考の余地があります。
ゼロ口座の良い部分
繰り返しになりますが、XMのゼロ口座のスプレッドはかなり狭いです。
ただし、ゼロ口座の場合はスプレッドとは別に「1ロットにつき10ドル」のトレード手数料がかかります。
そのため、「ゼロ口座で取引する場合のトータルの手数料そのもの」が非常に安いというわけではありません。
ただ、ゼロ口座以外の口座よりは安くなる可能性が高いです。
ゼロ口座の悪い部分
入金ボーナスとXMポイントがもらえない
ゼロ口座では入金ボーナスをもらうことができません。
入金ボーナスは最大50万円ですから、無視できるレベルではないと思います。
また、ゼロ口座ではトレードをするごとに獲得できる「XMポイント」もゲットできません。
ただ、XMポイントに関しては「10分未満のトレードでは獲得できない」ため、いずれにせよスキャルピングトレーダーにはほぼ関係がありません。
ただし、とにかく入金ボーナスがないのは痛いです。
(ゼロ口座でも口座開設ボーナスはもらえます)
レバレッジが500倍までになる
XMの通常のマックスレバレッジは1,000倍ですが、ゼロ口座に関しては500倍までに制限されます。
「500倍もあれば満足」という人もいるかもしれませんが、レバレッジ倍率を高くできるに越したことはありません。特に1回1回の利益が小さくなりがちなスキャルピングトレードの場合はなおさらです。
結局スキャルピングではゼロ口座を利用すべき?
デメリットのほうが大きいので、いきなりゼロ口座でスキャルピングをするのはおすすめしません。
「スタンダード口座」で、ちゃんと入金ボーナスとXMポイントを獲得しながら、スキャルピングトレードをすべきです。
ただ、XMでは口座を複数作ることができます。
ですから、「最初はスタンダード口座でスキャルピングをして、必要に応じてゼロ口座を作成する」という手順を採用することをおすすめします。ちなみに、現在は新しい口座タイプであるKIWAMI極口座もスキャルピングにおすすめです。手数料無料&低スプレッドなので、最初からKIWAMI極口座を開設するのも良いかもしれません。
両建てとは?
続いては両建てについてです。
「同一通貨ペアにおいて、ロングポジションとショートポジションを同時に保有すること」を両建てと言います。
両ポジションの価格が完全に一緒なら、相場がどう変動しようが損失が出るリスクはゼロになります(※スワップポイントは考慮していません)。
XMにおける両建ての利点
- 証拠金関連(XM独自)
- フットワークが軽くなる
- 取引計画の自由度が上がる
1.証拠金関連(XM独自)
XMには、「同一ロット数の両建てに関しては、そのポジションの必要証拠金がゼロになる」というルールがあります。
そのため、両建てをすればロスカット(強制決済)を避けることができるかもしれません。
2.フットワークが軽くなる
両建てをすると「トレンド(継続的に相場が上がる・下がる現象のこと)に応じて、片方のポジションを手放す」という選択肢ができるので、利益を増やしやすくなる可能性があります。
3.取引計画の自由度が上がる
例えば、「ロングポジションを持っているけれど、それとは(戦略的に)無関係にショートポジションも持ちたい」という場合もあるかもしれません。
どんな考えであろうが両建てには違いありませんから、「両建て禁止のFXブローカー」では実現できない戦略です。
しかし、XMであれば気にせずに色々なポジションを持つことが可能です。
例えば、「短期取引用にロングを、長期取引用にショートを」という感じでしょうか。
両建てに関する注意点
続いてXMで両建てをする場合の注意点を紹介します。
- 両方マイナスになる可能性もある
- スプレッドを2倍払うことに……
それぞれについて解説します。
1.両方マイナスになることも
当然ですが、立ち回りに失敗すると両方のポジションで損失が出ることもあります。
「とにかく両建てをしたほうがいい」などという事はありません。
両建ては基本的に中級~上級者向けの手法ですので、安易に実践しないことをおすすめします。
2.スプレッドを2倍払うことに……
両建てをしたところで、スプレッド自体が広がるわけではありません(恐らくXM以外でも一緒です)。ただ、2つポジションを持つわけですから、結果的に倍のスプレッドを払う事にはなります。
XMで禁止されている両建て手法は?
XMで許容されているのは「1つの口座内での両建て」だけです。
以下のような種類の両建ては禁止されています。
- 2つの口座での両建て
- 別の業者を使った両建て
- 他人と協力して行う両建て
1.2つの口座での両建て
詳しい解説はしませんが、2つの口座を使って両建てする事で「リスクを劇的に下げつつ、利益を狙う」ことができます。
そのため、XMに限らずほとんどの海外FXブローカーが禁止しています。
2.別の業者を使った両建て
「ロングはXMで、ショートは他のブローカーで」というタイプの両建てです。
一見バレなさそうですが、まず間違いなく見破られてしまいます。
3.他人と協力して行う両建て
「Aさんはロングを、Bさんはショートを」というタイプの両建てです。
その他
XMでは、上記の他にも「動き方が似ている2つの通貨ペア」での両建て、「ドル円をショート、ユーロ円をロング」「○ドルをショート、△ドルをロング」などの両建ても禁止しています。
厳密には「両建て」ではないのかもしれませんが、性質が似ていますよね。
そのため、ペナルティ処分が下る場合があります。
まとめ
XMはスキャルピングも両建てもOKな海外FXブローカーです。
ただしスキャルピングについては口座タイプを、両建てについては「口座の使い方」に気を付けなければなりません。
それでも普通に実践する限りはほぼ問題ありませんが、一応試す前に規約等を確認しておくことをおすすめします。