FXを最近知った人や、初心者の方たちの悩みで多いのが、「どの手法で取引すれば良いのか?」というもの。
そこで今回は、その悩みにお応えして、どのような取引の仕方があるのか?そして、自分に合ったトレードの手法は何か?ということについて解説していきたいと思います。
目次
FXの手法の種類
基本的に、FXのトレーダーはずっと1つの手法で稼いでいる人や、そのときのタイミングや相場に合わせて手法を使い分けている人に分かれます。
それぞれの手法には、もちろんメリットやデメリットがあります。今回は、どのタイミングで使うとメリットが最大限活かされるのかということも含めて取引手法を解説していきます。
スキャルピング
スキャルピングというのは、非常に短い時間の中で小さな利益を積み上げていって大きな利益にする超短期間のFXの手法になります。
多くの取引手法の中でも、1回のトレードで数秒から長くても5分ほどしかポジションを保有しない特殊なトレードスタイルです。そのため、トレード回数は1日に数十回から数百回に及びます。
短い期間でたくさんの売買を行う手法なので長い目で相場を見て、流れを掴むような作業はできることに越したことはありませんが、あまり必要ないと言えます。
1分足や5分足のチャートを見て取り引きを行うので、トレードの間中はずっと画面とにらめっこしておかなくてはなりません。そのため、まとまった時間があって、ずっと画面の前に座ってられる人でないとこの手法には向いていません。
ただし、自分が画面の前に座って相場を逐一確認しながら取引することになるため、含み損を抱える心配もありません。さらに、全てのポジションを決済しなくてはならないので、急な相場の値動きに巻き込まれて損をしてしまう心配がありません。
FXは24時間いつでも取り引きができるため、普段会社員などをしている人や学生といった日中は忙しい人でも、夜まとまった時間を確保出来る方はこの手法を取り入れることができます。
利益の確定もその日の内にできるので、先ほども説明したように含み損を持つ心配がありません。
デイトレード
デイトレードというのは、1回のトレードにかける時間が数十分から1日以内で売買を完結させる手法のことを言います。
トレーダーによって時間や回数は様々ですが、1日に1回から2回の人もいれば、数十分から数時間の取り引きを数回繰り返して行う人もいます。中には、ポジションを多くて数十時間保有する場合もあります。
そのため、その日の相場のトレンドだけではなく前後の数日間の相場の流れを掴むことも忘れないようにしましょう。
先ほどのスキャルピングよりも長い時間をかけて取り引きを行うので、朝ポジションを保有して、夕方に決済するみたいに取り引きを行うことができます。なので、時間に余裕がない人にもおすすめの手法です。
10分足や60分足、日足などを見てからエントリーするタイミングを決めます。そのため、しっかり自分が勝っているときのパターンを覚えておくことが大切になります。ポジションを保有しているときに急に相場が動いたりした場合でもきちんと対応できる人に向いています。
スイングトレード
スイングトレードとは、数日から数週間ポジションを保有して、取り引きを行なっていくトレードスタイルで、中期トレードとも呼ばれ、大きな値動きを狙う中長期売買の手法になります。
その時の相場の動きに左右されやすく、どれくらいの値幅を狙うのかによってもポジションを保有する時間に差が生まれてきます。デイトレードよりも、もっと長い数日から数週間あるいは、数ヶ月近い相場の流れを掴む作業が必要になってきます。
日足などをしっかりと読み取りながら、長期的なトレンドを読んでいきます。上昇トレンドそして、下降トレンドの両方をしっかりと見極めることで、スキャルピングやデイトレードよりも大きな利益を上げることが可能になります。
数日から数週間の間ポジションを保有しておくことになります。そのため、普段全く時間がない、決まった時間にトレードをすることができないという方たちに向いているスタイルになります。日中仕事をしているサラリーマンや学業に励んでいる学生に人気の手法です。
スキャルピングのメリットとデメリット
メリット
少ない時間で大量に取り引きを行うスキャルピングは、初心者には、1番不向きですが、こちらも慣れてくれば利確・損切りの目安がわかってきます。損切りのルールを徹底して行えるようになればリスクを最小限にして稼ぐことができます。
デメリット
スキャルピングを利用した投資においてのデメリットは、他のトレードスタイル(デイトレード、スイングトレード)よりもスプレッドの額が多いことです。理由は、1日に何回も取り引きを繰り返すためです。スプレッドというのは、取り引きの手数料のようなものになります。
そして、相場が急に大きく動いてしまった場合に、ハイレバレッジでの取り引きだと非常に大きな損失を出してしまう可能性があります。ですので、ハイレバレッジでの取り引きは、しっかりとしたリスク管理をしておかなくてはなりません。
短期トレードは、長期的な相場の動きを覚えることができませんし、何よりリスク管理が難しいので初心者向きの投資とは言えません。
デイトレードのメリットとデメリット
メリット
やはりデイトレードでは、FXに慣れてくれば、1日のうちに一定の利益が上がるようになってきます。なので、副業でFXをやる方などにはもってこいの手法だと言えるでしょう。
デメリット
デイトレードにおけるデメリットとしては、デイトレードでは、その日のうちに決済しておかなくてはいけないので、今日は損失が出ていたが長期的に見たら大きな利益になっていたということが多々あります。
そして、その日1日の相場が取り引きの対象になるため毎日ニュースをチェックしたり相場を分析したりするのも難点と言えます。
スイングトレードのメリットとデメリット
メリット
スイングトレードは、中長期的な売買の手法ではありますが、慣れてくれば短期間で大幅に値動きが起きそうなところを読んで、短期的に稼ぐこともできるため非常に優秀なトレードの仕方だと言えます。
デメリット
スイングトレードのデメリットとしては、非常に短い時間で相場が急変してしまった場合に、その変動に対応出来ずに強制的にロストカットされてしまう可能性があるということです。
証拠金の維持率に余裕を持たせておいたり、取り引きにおいてのレバレッジを低くしたりすることでこのリスクは回避することができます。
先ほど説明したように、相場は夜中や朝方の内に急変してしまう場合が多々あります。
ポジションを長い期間保有するからこそ、長い期間の相場のしっかりした予測や分析が必要になってきます。専門家や自分が参考としている人たちの予測や、ここ数日から数週間の経済指標の影響も考慮して分析し、予測を立てなくてはなりません。
FXを始めたばかりの人たちが一番最初に身につけておくべき手法はこのスイングトレードだと言えます。短期的な値動きではなく長期的な目で相場を見れるようになるのが、まずは先決だと言えます。
まとめ
結論としては、初心者の方はスイングトレードかデイトレードで取り引きをするのが無難だと言えます。長期的な相場が読めるようになってからスキャルピングを行うのが良いでしょう。