今週のドル円の相場感想速報まとめ【2021年5月31日~6月4日】
今週のドル円相場は、週初109.83寄り付いた後、週間安値109.32まで下落しました。
これは、下記のようなネガティブなファンダメンタルズが影響したと考えられます。
- 日経平均株価の軟調推移
- 米長期金利の伸び悩み
- 月末ロンドンフィキシングに絡むドル売りフロー
- 英米市場休場に伴うポジション調整
などが重石となり、週間安値109.32まで下落しました。
しかし、下記のようなポジティブなファンダメンタルズが影響し、約2ヵ月ぶり高値となる110.33まで上昇しました。
- 連休明け欧米勢によるドル買い圧力
- 米経済指標の力強い結果
- 5月28日に記録した直近高値110.21突破に伴う短期筋のロスカット
- バイデン米大統領による増税案の撤回提案
などが支援材料となり、約2ヵ月ぶり高値となる110.33まで上昇しました。
もっとも、下記のような要因で、結局109.55近辺まで値を崩しての越週となっております。
- 注目された米雇用統計が市場予想を下回る不冴な結果
- 米早期テーパリング観測の後退
- 6月3日に発表されたロシア財務相による米ドル建て資産撤退発言
などが改めて材料視され、結局109.55近辺での越週となっております。