この記事では、「IS6FX」という海外FX業者の「ロスカット(強制決済)」に関して詳しくお伝えしていきます。
また、ロスカット(強制決済)について理解するために必須である「証拠金維持率」についてもお話ししていくので、IS6FXで取引を始めたい方は是非最後までご覧ください。
目次
証拠金維持率の意味と計算方法
ロスカット(強制決済)の前に証拠金維持率について把握する必要があります。
その証拠金維持率について把握するには、「必要証拠金」と「有効証拠金」について知らなければなりません。
必要証拠金とは?
簡単に言えば、必要証拠金とは取引に「必要なお金」のことです。
例えば、トレード量が100万円なら必要証拠金は100万円になりそうなものですが、海外FXには「レバレッジ」がありますからもっと低い金額で済みます。
例として、レバレッジが20倍なら「必要証拠金=100万円÷20=5万円」となります。
有効証拠金とは?
「トレードで利用できるお金」のことです。
口座残高に「含み益」と「含み損」を足したものが有効証拠金となります。
例えば、
口座残高:50万円
含み損:10万円
含み益:5万円
「有効証拠金=50万円-10万円+5万円=45万円」という計算になります。
証拠金維持率の計算方法は?
が計算式です。
つまりは、「必要証拠金に対して、どれくらいの資金があるか(有効証拠金があるか)」ということですね。単に計算式を覚えるだけでなく、このようにきちんと理屈を把握しておくことが大事です。
一つ練習をしてみましょう。
有効証拠金:50万円
トレード量:1,000万円
レバレッジ:1,000倍(マックスレバレッジ)
の場合、証拠金維持率はどうなるでしょうか。
「本来は1,000万円用意する必要があるが、1,000倍のレバレッジをかけている」ので、必要は1万円で済みます。
それに対して50万円もの有効証拠金があるので、証拠金維持率は5,000パーセントとなります。
ここまで解説してきた
- 必要証拠金
- 有効証拠金
- 証拠金維持率
の定義や計算方法などは、IS6FXを含む全ての海外・国外FXブローカーにおいて一律です。
ロスカット(強制決済)とは?なぜロスカットがあるのか?
「証拠金維持率があらかじめ定められた数値までダウンした際に、ブローカー側がする強制決済」のことを「ロスカット」と言います。
ロスカット(強制決済)が発生すると、仮に「もっとこのポジションで頑張りたい」と思っていてもその瞬間にトレードがクローズしてしまいます。
そのため理不尽に感じるかもしれませんが、実際には「ロスカット(強制決済)がないともっと酷いマイナスになる」場合が大半です。ですから、ロスカット(強制決済)というシステムを目の敵にしているうちは「稼げるトレーダー」にはなれません。
IS6FXのロスカット(強制決済)水準は?
IS6FXは証拠金維持率が50パーセントまでダウンしたときにロスカット(強制決済)を行います。
ちなみに、このときの証拠金維持率のことを「ロスカット水準」と言います。
ロスカット水準はブローカーによって違うので気を付けてください。
海外の場合は20~50パーセント程度のところが目立ちます。
IS6FXの「やや高いロスカット水準」が欠点ではない理由は?
IS6FXのロスカット(強制決済)水準はやや高いほうです。
そのため、「IS6FXはあまり粘ることができないので、トレードがしにくい」などの口コミをたまに見かけます。
ですが、この口コミはハッキリ言って的外れです。
そのワケは2つあります。
- 証拠金維持率はラクに高くできる
- そもそも「粘る」という発想が危険
1.証拠金維持率はラクに高くできる
先ほどの計算例でも証拠金維持率が5,000パーセントとなりましたが、海外FXにおいて証拠金維持率を高く維持するのはラクなことです。
- 有効証拠金:50万円
- トレード量:1000万円
- レバレッジ:1000倍
↑これで証拠金維持率が5,000パーセントになるわけですが、
例えば、「有効証拠金が5万円しかないなあ……」という場合は、トレード量も10分の1(100万円)にすれば、証拠金維持率5000パーセントを維持することができます。
また、IS6FXのマックスレバレッジは1,000倍ですから実際には不可能ですが、
- 有効証拠金:50万円
- トレード量:1,000万円
- レバレッジ:2,000倍
の場合は、証拠金維持率は10,000パーセントになります。
とにかくIS6FXでは実現できない数値ですが、「レバレッジが高いほうが、証拠金維持率も高くなる」ということを覚えておきましょう。
逆に「トレード量を上げると、証拠金維持率も上がり、証拠金維持率が下がる」ということも把握しておいてください。
「取引金額が大きいほど、危険な状態になる」と考えると理解しやすいのではないでしょうか。
上記のとおり、簡単に証拠金維持率を数千パーセントにすることができるので、「IS6FXのロスカット水準が50パーセント」ということそのものが、ほぼ関係なくなります。
2.そもそも「粘る」という発想が危険
「粘る」ことで成功するのはどんなときでしょうか。
それは例えば、「証拠金維持率が100パーセントを切るくらいまで下がる→証拠金維持率60パーセントくらいになり大ピンチ!→ギリギリのところで相場が反転して大逆転!」などのシチュエーションですよね。
しかし、実際にはこんなに都合よく相場が反転する可能性はかなり低いです。
ほとんどのケースで、証拠金維持率が下がり続けてそのままロスカット(強制決済)されることでしょう。
例えば、「証拠金維持率50パーセントから20パーセントまで下がるまでに、相場が逆転する」などというのは、「奇跡」と言っても過言ではないレベルです。
IS6FXのゼロカットシステムについて
証拠金維持率とロスカット(強制決済)について理解したら、次は「ゼロカットシステム」に関しても知っておくべきです。
これは、「口座残高が負の数値になっても、0に戻してくれるシステム」です。
外部の金融機関が介入することは基本的になく、IS6FX自体が補填をして(=0まで戻して)くれます。
相場が激変すると、「証拠金維持率が50パーセントになる→ロスカット(強制決済)処理開始→証拠金維持率が0パーセントを割る→ようやくロスカット(強制決済)処理が完了する」ということがあり得ます。
つまりは、口座残高がマイナスになるわけですが、ゼロカットシステムがあれば残高を0まで回復させてくれます。
言い換えれば、「ゼロカットシステムが存在するのだから、『元のお金』以上の損失は出ない」ということですね。
※ゼロカットシステムは海外FX独自のシステムです。日本のFXにはありませんから、「元のお金以上の損失」が出る可能性もあります。
※ゼロカットシステムがない海外FXブローカーもあります。
まとめ
証拠金維持率の計算式を丸暗記することに意味はありません。
それよりも「証拠金維持率とは、『取引に必要なお金』に対して、どれくらいのお金があるかの比率のことである」と、感覚的に理解しておくことのほうがよほど大事です。
また、IS6FXでは証拠金維持率が50パーセントになったらロスカット(強制決済)されます。
IS6FXのロスカット水準はやや高いのですが、本当にFXで稼ぎたいのであれば「ああ、証拠金維持率が50パーセントになってしまいそう!」などと、焦る機会がこないくらいの取引をするべきです。
「レバレッジを上げる」「取引量を下げる」などして、常に証拠金維持率を高く保ちましょう。