Exness(エクスネス)は、近年日本での知名度を急上昇させている海外FX業者です。そのため、「新興の海外FX業者かな?」と思いがちですが、実際は2008年頃に設立された中堅の海外FX業者になります。
日本での注目度を高めてきた理由としては、進出と同時に「手数料が安く、スプレッドも狭い」「無制限レバレッジ」「複数の金融ライセンスを取得」といったメリットがあることを知られたからだと言われています。
特に、他の海外FX業者では最大レバレッジを設けているものの、Exnessfでは「無制限レバレッジ」を提供していることが大きな魅力となっており、ユーザーからの支持を集めています。
この記事では、たった数年で業績を大きく伸ばしているExnessの概要についてご紹介していきます。たった数分で理解することができるので、少しの間お付き合いください。
目次
運営会社
Exnessは、「Nymstar Limited(セーシェル共和国の法人)」という会社が運営している海外FX業者です。そして、Exnessグループは金融・情報技術の分野におけるエキスパートたちによって、2008年に設立されました。
それから数年間で急速な成長を遂げ、現在は通貨ペア・貴金属・仮想通貨・エネルギー・インデックス(指数)などのさまざまな金融商品を提供し、海外FX業界を牽引する存在にまで登りつめたのです。
特に、Exnessグループは「トレーダーを中心としてサービスの提供」を心がけていると言われています。それでは、Exnessの運営会社であるNymstar Limited社は、どのような「金融ライセンス」を取得しているのでしょうか?
金融ライセンス
はじめにもお伝えしたとおり、Exnessは複数の金融ライセンスを取得しています。Nymstar Limited社が取得している金融ライセンスとしては、以下のものが挙げられるでしょう。
- キプロス証券取引委員会(CySEC)の金融ライセンス
- 金融行動監視機構(FCA)の金融ライセンス
- セーシェル共和国金融庁(FSA)の金融ライセンス
このように、Exnessでは世界で最も審査基準が厳格なことで知られている「金融行動監視機構(FCA)」の金融ライセンスや、金融ライセンスの審査基準が厳しく認可取得が難しい「キプロス証券取引委員会(CySEC)の金融ライセンス」を取得しています。
この2つの金融ライセンスは上限額が定められているものの、トレーダーの資金が信託保全で管理されるため、極めて高い信頼性を確証できることが期待できます。
高い信頼性を持つ金融ライセンスを2つ持っているだけでも、Exnessの信頼性はかなり確証されていることがよくお分かりいただけるのではないしょうか。
また、セーシェル共和国金融庁(FSA)は、ライセンス承認・規制・厳格な運用・コンプライアンス案件・監視・監督に責任を持つ監督機構となっています。
このように、Exnessは信頼性の高い金融ライセンスを複数取得しているため、セキュリティ面においては申し分のない海外FX業者だと言えるでしょう。
最大レバレッジ
Exnessにおけるレバレッジは他業者と比較しても特殊なものとなっており、条件を満たせば「無制限レバレッジ」となります。レバレッジはてこの原理のことで、元手の資金以上の利益を狙うことができるようになるシステムのことです。
口座開設した直後は、Exnessの最大レバレッジは「2,000倍」となっており、海外FX業界においてもトップクラスのハイレバレッジとなっています。これだけでも大きな魅力ですが、Exnessではさらに条件を達成することによって、「無制限レバレッジ」でトレードすることが可能です。
無制限レバレッジは、以下の条件を満たすことで解放することができます。
- 取引を10回以上行う
- 取引量が5lot(50万通貨)以上
この2つの条件をクリアすることで、無制限レバレッジトレードが選択可能となります。条件としては、それほど難しくないということがお分かりいただけるでしょう。また、「スタンダード口座」「プロ口座(ロースプレッド、ゼロ、Pro)」といったExnessにおける全ての口座タイプで、無制限レバレッジを解放することが可能です。
ただ、Exnessにはレバレッジにおけるルールがあるため、あらかじめ確認しておかなければなりません。
口座残高によって制限がかかる
Exnessにはレバレッジ制限に関するルールがあり、その1つが「口座残高によって制限がかかる」ということです。これは、他の海外FX業者としても一般的なルールとなっています。
結論から言うと、無制限レバレッジを利用することができるのは、口座残高が「0~999ドル」の場合のみとなっています。すなわち、口座残高が1,000ドル未満の場合のみ、無制限レバレッジが解放されるということです。
このように、口座残高が増えるほどレバレッジが低くなっていくことに注意しましょう。
取引商品によって制限がかかる
Exnessには、「取引商品によって制限がかかる」というレバレッジ制限ルールがあります。各金融商品におけるレバレッジは、以下のとおりです。
- メジャー&マイナー通貨:最大2,000倍
- 貴金属:最大2,000倍
- 仮想通貨:最大100倍
- エネルギー商品:最大50倍
- 株式銘柄:最大20倍
- インデックス(指数):最大100倍
- エキゾチック通貨ペア:最大200倍
このうち、無制限レバレッジを解放できるのは、最大レバレッジが「最大2,000倍」になっている金融商品です。分類が同じであったとしても、商品ごとに最大レバレッジが異なるので注意が必要となります。
経済指標発表時や土日祝日に制限がかかる
経済指標発表時や土日祝日には、以下のようにレバレッジ制限がかかってしまいます。
- 経済指標発表時:影響を受ける通貨ペアの新規ポジションにおける最大レバレッジは「200倍」に制限される。
- 土日祝日:金曜日19:00(GMT)から日曜日23:00(GMT)における新規発注の最大レバレッジは「200倍」に制限される。
MT5は無制限レバレッジを利用できない
また、Exnessの無制限レバレッジを利用することができるのは「MT4」のみです。そのため、MT5では無制限レバレッジを利用することができないため注意しましょう。
スプレッド
海外FX業者を選ぶ上では、スプレッドに注目することも大切なことです。スプレッドが狭いことで、取引におけるコストを抑えることができるようになります。
Exnessのスタンダード口座におけるスプレッドは、海外FX業者としてはそこまで狭くもありませんが、そこまで広くもありません。そのため、スタンダード口座に関しては一般的なスプレッドを持っていると言えるでしょう。
一方、Exnessのプロ口座においては、スプレッドが非常に狭いものとなっています。プロ口座には「ロースプレッド口座」「ゼロ口座」「pro口座」がありますが、スプレッドが狭い順に並び替えると、以下のようになります。
ゼロ口座>ロースプレッド口座>pro口座
ゼロ口座は、メジャー通貨・CFD商品におけるスプレッドが、ほとんどゼロになるという口座です。ただ、ゼロ口座ではスプレッドの他に「取引手数料(後述)」が発生するため、通貨ペアによっては取引コストが高くなってしまう場合があります。
インジケーターの種類
Exnessでは、以下の取引プラットフォームを利用することができます。
- MT4(メタトレーダー4)
- MT5(メタトレーダー5)
- Webtrader(ウェブトレーダー)
このような世界中で利用されているMT4や、MT4の後継機であるMT5、Webブラウザ上で利用することができるWebtrderを、Exnessで利用することが可能です。また、Exnessにはスマホアプリ(公式モバイルアプリ)もありますが、実際のトレードはMT4アプリやMT5アプリを立ち上げて行います。
それでは、Exnessで活用することができるインジケーターには、どのようなものがあるでしょうか?
1. 移動平均線(MA)
「移動平均線」とは、ある一定期間における価格の平均値を線で結んだグラフのことです。過去何日間~何週間における価格を毎日計算することで平均値が移動していくため、移動平均線と呼ばれるようになりました。また、英語表記だと「MA(Moving Average)」と呼ばれます。
市場に出されているさまざまなインジケーターは移動平均線を基に開発されているほど、移動平均線は完成度の高いインジケーターなのです。そして、移動平均線を活用することで、相場動向を見極める手掛かりを掴むことがきます。
移動平均線は、数あるインジケーターの中でも最重要の部類だと言えるでしょう。
2. MACD(マックディー)
「MACD(Moving Average Convergence Divergence)」とは、移動平均線を応用したテクニカル手法です。また、日本語で「移動平均収束拡散」という呼び方をすることもあります。
MACDを利用することで、2つの移動平均線から買いと売りのタイミング(シグナル)を判断することが可能になります。また、MACDは数あるテクニカル手法の中でも、特に精度が高いことで知られているインジケーターです。
さらに、新規売買のシグナルやトレンドを有効的に見極めることに長けています。
EA(自動売買ツール)
Exnessでは、自動売買ツールを利用することに対して制限をかけられていません。そのため、MT4とMT5にEA(自動売買ツール)をインストールして自動売買を行うことが可能です。
特に、MT4には豊富な種類のEAがあるため、それぞれのトレーダーごとに最適なEAで自動売買を行なっていくことができるでしょう。また、無料のEAや有料のEAに分かれていますが、性能面で分類されているわけでもありません。
すなわち、無料のEAでも優秀なものはあるので、自分自身に最適なEAをインストールしましょう。EAの自動売買でトレードしていくことで、感情に惑わされずに機械的なトレードが可能となります。
そのため、EAを活用した自動売買は初心者トレーダーにもおすすめの運用方法だと言えるのです。
マージンコール
「マージンコール」とは、ロスカットが近いことをトレーダーに知らせるためのコールです。ロスカットによって損失拡大を抑えられるメリットがある分、トレーダーの損失分が確定してしまうというデメリットもあります。
そのため、ロスカットラインが近づいていることが知らせるマージンコールは、とても重要な役割を担っていると言えるでしょう。
マージンコールは、証拠金維持率がある一定のラインを下回ることで発令されることがほとんどです。一方、Exnessでは、口座タイプごとにマージンコールが発令されるラインが異なります。
各口座タイプごとのマージンコールラインは、以下のとおりです。
- スタンダード口座:証拠金維持率60%
- プロ口座:証拠金維持率30%
- ロースプレッド口座:証拠金維持率30%
- ゼロ口座:証拠金維持率30%
それでは、肝心のロスカットラインはどうなっているでしょうか?
ロスカット
Exnessのロスカットは、全ての口座タイプにおいて、証拠金維持率が「0%」になったときに発動されます。これは、他の海外FX業者と比べても低いロスカットラインだと言えるでしょう。
ロスカットラインが低いことは、トレーダーにとってメリットとなることが多く、トレーダーからの評価も高いです。たとえば、ロスカットラインが50%というように高い場合は、ロスカットされたときに入金額が少し残っていまいます。
そのため、オープンポジション(未決済のポジションのこと)で全額つぎ込みたいときは、ロスカットラインが低い方が好都合です。
また、市場相場が急変したときなどに、ロスカットされにくいというメリットもあります。ロスカットラインが高い業者だと、本来被ることのなかった損失をロスカットによって発生してしまうこともあるのです。
このように、ロスカットラインが低い海外FX業者では、さまざまなメリットを得ることができます。
両建て
Exnessでは、両建てトレードをすることも許容されています。両建てトレードとは、同一銘柄における買いポジションと売りポジションを同時に保有することです。両建てトレードを行うことで、ポジションを決済せずに損益を固定でき、含み損が利益として稼げることもあります。
ただ、Exnessをはじめとした海外FX業者では、同一口座における両建てを認めているだけで、「複数口座間における両建てトレード」は禁止しています。そのため、海外FX業者で両建てをするときは、基本的に同一口座のみで行うようにしておくと良いでしょう。
ゼロカットシステム
Exnessでは、証拠金維持率が0%になったときに、ロスカットが発動することはお伝えしました。しかし、気になるのは「追証(追加保証金)は発生するのか?」ということでしょう。
結論から言うと、Exnessは「ゼロカットシステム」を採用しているため、追証が発生することはありません。
ゼロカットシステムとは、トレーダーの口座におけるマイナス以上の損失分を業者が肩代わりすることで、損失分を帳消ししてくれるというシステムです。そのため、トレーダーは借金を追う必要がなく、FXトレードにおける心的負荷を大きく軽減することができるでしょう。
また、ハイレバレッジをかけてトレードすることにも抵抗を抑えられるため、思い切ったトレードをしやすくなります。
取引手数料
海外FX業者における取引手数料は、スプレッドと往復手数料で決まります。Exnessでは、口座タイプや通貨ペアごとに取引手数料が異なってくるため、口座開設する前に確認しておくことが重要です。
Exnessのスタンダード口座とプロ口座では、基本的に取引手数料がかかることはありません。そのため、スプレッドが狭めのプロ口座は取引コストを抑える上で、かなりオススメの口座だと言えるでしょう。
そして、Exnessのロースプレッド口座とゼロ口座では、基本的に0.7ドル程度の往復手数料がかかります。両口座タイプはスプレッドが狭めですが、通貨ペアによっては広めなスプレッドになることもあるため、取引コストを抑えるのが難しいケースもあるでしょう。
全体的に見ると、Exnessの取引コストは他業者よりも有利だと言われています。
入金手段
Exnessでは、以下4種類の方法で入金を行うことができます。
- クレジットカード/デビットカード
- オンラインウォレット
- 仮想通貨
- bitwallet
bitwalletが採用されたのは、2020年5月の最近。bitwalletと海外FX業者の間では原則手数料が無料となるため、入金方法として非常におすすめです。
出金手段
出金方法は入金方法と基本同じで、以下4種類の方法で出金することが可能です。
- クレジットカード/デビットカード
- オンラインウォレット
- 仮想通貨
- bitwallet
Exnessでは、24時間年中無休で入出金を行うことができため、自分の都合に合わせて入出金を行うことができます。
ボーナス・キャンペーン
海外FX業者でトレードをする理由として多いのが、「豪華なボーナスキャンペーンがあるから」ということです。国内FX業者と比べて、海外FX業者はボーナスキャンペーンの内容が充実していることで知られています。
そして、もらったボーナスは取引で有効的に活用していくことが可能です。そのため、FXにおける利益率をボーナスによって、より高めることもできるでしょう。
ただ、Exnessでは基本的にボーナスキャンペーンを実施していません。他の海外FX業者では口座開設をするだけでボーナスがもらえたり、入金するだけでボーナスがもらえることが多いです。
しかし、完全に実施していないというわけでもなく、たまに「入金ボーナス」や「キャッシュバック」といったボーナスキャンペーンを実施することがあります。
また、無制限レバレッジ限定口座を開設した場合にのみ「口座開設ボーナス3,000円」、総額5万円の入金と合計10lotのトレードをした場合に「口座キャッシュバック5,000円」といったボーナスをもらうことが可能です。
このように、Exnessがボーナスキャンペーンに力を入れていないのには、しっかりとした理由があります。
それは、トレーダーに最適な取引環境と取引条件を提供するためです。
そのため、Exnessはスプレッドが広がったり、取引の透明性を損なうようなボーナスキャンペーンを実施しません。充実したボーナスキャンペーンで集客するのではなく、トレーダーにとって有効的な取引をしてもらうという運営スタイルだと言えるでしょう。
各種手数料
Exnessにおける各種手数料は、以下のとおりです。
- 取引手数料:無料(ロースプレッド口座とゼロ口座に関しては有料)
- 口座維持料:無料
- 入金手数料:無料
- 出金手数料:無料
このように、Exnessでは口座維持料が一切かかることなく、休眠口座になった場合にも手数料が発生することはありません。他の業者では休眠口座になった場合に、手数料を毎月徴収することが多いため、Exnessは良心的な業者だと言えるでしょう。
さらに、Exnessでは入出金における手数料が基本的に無料となっています。ただ、SticPayなどのオンラインウォレットに振り込みなどの送金に関しては、送金手数料が別途発生することがあるので注意しましょう。
取引時間
Exnessにおける取引時間は少々複雑で、取引銘柄や時期によって異なります。
海外FX業者の取引時間は「GMT+0(イギリスを0とした時差による世界の時間表示)」での時刻なので、日本時間に計算して直さなければなりません。日本はGMT+9なので、9時プラスすれば日本時間での表示になります。
日本語サポート
はじめにもお伝えしたとおり、Exnessでは日本語でのサポートを受けることができます。Exnessでは、以下の日本語サポートを受けられます。
- メール:常時受付
- チャット:平日08:00~24:00
- LINE:平日08:00~24:00
Exnessの日本語サポートは即レスとなっており、丁寧な対応だと評判です。
評判や口コミ
Exnessにおける良い評判としては、以下のようなことが挙げられています。
- 無制限レバレッジによって、他者とは一味違ったトレードが可能
- 口座タイプの種類が4種類と豊富
- 通貨ペアが127種類と豊富で、その他CFDも充実している
- 他業者と比べて、取引コストを大きく抑えることが可能
- ロスカットラインが0%と、非常に低いこと
- 最低入金額は数ドルからで可能
- 取引ツールとして、優秀なMT4とMT5を利用できること
- 悪質な出金拒否が起こらない
- 信頼性の強い金融ライセンスを複数所有している
- プロ口座におけるスプレッドがかなり狭め
- 日本語サポートが丁寧で、対応も早い
- 入出金における手数料を安く抑えることができる
このように、Exnessは「無制限レバレッジ」「金融ライセンスの強さ」など、さまざまな強みを持っている業者だということが、よくお分かりいただけると思います。
一方、Exnessにおける批判的な口コミには、以下のようなことが挙げられているようです。
- ストップレベル(最低pipsのこと)が広い
- 無制限レバレッジは魅力的だが、レバレッジ制限のルールが厳しい
- 無制限レバレッジは条件つきだということ
- スワップポイントで利益を得ることが難しい
- 海外FX業者なのに、ボーナスキャンペーンが手薄なこと
- クレジットカードでの入金ができないことがある
- 指値注文時にMT5が重くなってしまう
- MT5のラグによって注文が通らなくってしまうことが多い
- 住民票が現住所確認書類として提出することができない
たしかに、「無制限レバレッジの解放条件があること」など多少のデメリットはありますが、Exnessは初めてのFX業者としてもおすすめできるような優良業者であることは間違いないでしょう。
まとめ
Exnessは海外FXトレーダーはもちろん、国内FXトレーダーからの評価も急上昇している海外FX業者です。
「無制限レバレッジ」など、他業者では味わえない要素もあるので、海外FX業者の候補として検討してみてはいかがでしょうか?