FXとは、外国為替証拠金取引のことを言います。
FXは、投資資金が小額でも大きな利益を出せる取引として、近年非常に注目度の高い金融商品です。
また、FXは土日以外24時間取引することができるので、忙しいサラリーマンや主婦の方でも取引をすることができます。
しかし、皆さんは時間帯によって市場の特徴が異なることをご存知でしょうか?
為替市場には、主に日本時間・ロンドン時間・ニューヨーク時間があります。
それぞれの時間帯によって、特徴がありますが今回はニューヨーク時間について説明します。
ニューヨーク時間について、分かりやすく説明しますのでぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
ニューヨーク時間の時間帯
まずは、ニューヨーク時間の時間帯について理解しましょう。
通常…日本時間の午後11時30分から午前6時
サマータイム…午後10時30分から午前5時
要は日本時間の夜中ということですね。
ニューヨーク時間の特徴は5つ
ニューヨーク時間には、様々な特徴があります。様々な特徴がある中で、今回は厳選してニューヨーク時間の主な特徴5つについて説明します。
- 取引が最も活発な時間
- ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる時間帯は要注意!
- 経済指標の発表が多い
- オプションカットがある
- トレンドフォローの傾向
ニューヨーク時間のそれぞれの特徴についてわかりやすく説明していきますね。
取引が最も活発な時間
1日の取引高に関しては、ロンドン市場の方がニューヨーク市場よりも多いですが、ロンドン時間とNY時間が重なる時間帯の取引量は、全時間帯通して最も多くなります。
銀行や証券会社などの機関投資家はもちろんですが、多くの個人投資家もニューヨーク時間で為替取引を行っています。
また、機関投資家と一口で言っても、年金機構などの長期トレードを目的としている機関投資家以外に、短期の売買で利益を取ろうとする、投機会社もニューヨーク時間には多く参入してくるのです。
投機会社は、多額の資金で運用しますので、登記会社が取引をすると為替相場が大きく動く傾向があります。
このように、様々な投資家がニューヨーク時間には参入しているため、他の時間帯に比べると為替相場は動きやすい傾向にあるのです。
ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる時間帯は要注意!
ロンドン時間とNY時間が重なる時間帯に取引する際は注意が必要です。
ロンドン時間とNY時間が重なる時間帯は、先ほども説明しましたが、全時間帯の中で、もっとも、取引量が多い時間帯になります。
取引量が多いという事は、それだけ為替相場が大きく動きやすくなるということです。
特に、流通量が少ないにも関わらず、人気の高いポンド円などは非常に激しく値動きしやすくなりますので、ポンド円などで取引する際は注意するようにしましょう。
経済指標の発表が多い
NY時間の大きな特徴の1つに経済指標の発表が多いことが挙げられます。
経済指標とは、各国の政府や経済関連の中央省庁や中央銀行が発表している「経済に関連する統計」のことです。
経済指標には、様々な種類がありますが、特にアメリカの経済指標は為替相場に大きな影響を与える傾向にあります。
アメリカの経済指標の代表的なものについてまとめておきました。
- 米国雇用統計
- FOMC声明/議事録
- フェデラル・ファンド金利(FF金利)
- 国内総生産(GDP)
- ISM製造業景気指数
- 消費者物価指数(CPI)
この中でも特に影響が大きいのは、雇用統計です。
雇用統計は、毎月第一金曜日に発表される経済指標になります。
アメリカの雇用者数を知る非常に重要な経済指標になるため、雇用統計が発表される前後の時間帯は非常に大きく為替が動きやすいです。
雇用統計が発表される時間はサマータイムの場合は午後9時半、サマータイム以外の場合は、午後10時半になります。
雇用統計が発表された直後に、米ドル円の場合、1円程度動く事も決して珍しいことではありません。
雇用統計を狙って、FX取引をする方もたくさんいます。
また雇用統計は世界の経済事業の中で最も重要視されているものになりますので、情報もたくさんあります。
ぜひ皆さん一度雇用統計について調べてみてくださいね。
オプションカットがある
ニューヨーク時間には、オプションカットというものがあります。
オプションカットとは、通貨オプションの権利行使をするかしないかの最終的な締切時間のことです。
NY オプションカットは、日本時間の 24時です。(サマータイムの場合は23時)
ここまで通貨オプションという言葉を普通に使ってきましたが、通貨オプションについて知らない方もいますよね。
通貨オプションとは、 あらかじめ定められた期日に、決められた価格で買う権利、または売る権利を売り買いする取引のことです。
具体的には、1か月後にドル円を 100円で 10万ドル買う権利を売り買いするという感じです。
この権利を売る側は、証券会社や銀行などの金融機関で、買う側は一般企業になります。
なぜ通貨オプションというものがあるかというと為替のリスクをヘッジすることができるからです。
先ほどの例を見てみましょう。1か月間ドル円を100円で買う権利を100万円としましょう。
通貨オプションを買った企業は、1か月間ドル円を100円で買う権利があるので、権利を行使するのは、 1ドル100円よりも円安のときですよね。
例えば1ドル105円の時に通貨オプションの権利を行使すれば、100円で購入してすぐに市場で売却すれば105円で売ることができます。
逆に1ドル100円よりも円高の場合に通貨オプションの権利を行使してしまうと、損をしてしまうので権利を行使しないことが一般的です。
権利を行使しない場合も通貨オプションを購入した時の費用は戻りません。
この通貨オプションの権利行使の最終期限であるオプションカットの時間は為替が大きく動く傾向にあるのです。
トレンドフォローの傾向
ニューヨーク時間の為替の動きは、トレンドフォローの傾向があります。
東京市場に比べると素直な値動きをするのでトレードをする際はトレンドを追って取引することがおすすめです。
取引に向いている通貨は、ドルストレート
FX の通貨ペアは、2つに分けることができます。
- ドルストレート
- クロス円
ドルストレートは、米ドルが絡んでいるすべての通貨ペアのことを指します。
もちろんドル円もドルストレートの1つです。○○ストレートという言い方は、米ドルのみに適用されます。
米ドルの場合のみこういう呼び方がされるのは、ドルの世界での信頼性や、FX での力の大きさを物語っています。
「クロス円」は、ドル円以外の円が絡んだ通貨ペアのことです。
例えばユーロ円やポンド円など米ドルが絡んでいない通貨ペアはすべてクロス円になります。
ニューヨーク時間では、やはりドルストレートのほうが取引に向いているといえるでしょう。
ドルの情報は、 ニューヨーク時間にはたくさん入ってくるのでニューヨーク時間はドルストレートで取引することをおすすめします。
まとめ
今回は、ニューョーク時間の為替の値動きの特徴について説明をしました。
ニューヨーク時間は東京時間に比べ為替が変動しやすい特徴があります。
雇用統計をはじめとする経済指標の発表が多いことやオプションカットがあるなど様々な特徴があります。
FX 初心者には、 値動きが大きいので取引するのに注意が必要ですが、FX 上級者になればなるほど稼ぎやすい時間帯であるといえます。
値動きのあるニューヨーク時間で取引をして大きな利益を得るためにしっかり FXの勉強をしましょう!